親知らずの抜歯
親知らずの抜歯は、口腔外科が行う最も代表的な手術です。
当院では、口腔外科専門医の院長が親知らずのご相談も承っております。
歯ぐきに埋まっていたり、横や斜めに生えている親知らずは、親知らずの歯と歯ぐきの隙間に汚れや細菌が溜まりやすく、炎症が起こり膿や痛みや腫れがでることがあります。抗生物質や痛み止めを飲んで症状が落ち着いたりすることもありますが、放置すると重症化したり口臭の原因になったり、隣の歯を悪くしてしまったりすることがあります。
そもそも親知らずって抜いた方がいいの?抜かなくていいの?
当院では口腔外科専門医による親知らずの診断と治療が可能です。
親知らずの診断には、レントゲンだけでは不十分な場合があります。その場合CTを撮影したうえでの診断が必要となります。当院では一度の撮影で口腔内全体の撮影が可能な高性能なCTを完備しておりますので、親知らずの精密な診断が可能です。
精密な診断をした上で患者様との相談し、場合によっては2次医療機関の紹介も行います。
親知らずは「相談や検査をすると抜かなくちゃいけない」 と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。実際には、レントゲン撮影・CT撮影・口腔内の状態から、親知らずの評価をして、他の歯への影響や、患者様の自覚症状によって「抜くべきかどうか」を考えて、「すぐには抜かない」ことを選択することもあります。
患者様ごとにベストな処置は異なりますので、口腔外科専門医である院長がレントゲンやCT撮影による診断と、患者様からのヒアリングを丁寧に行い相談していく中で、その方へのベストな処置方法を選択していきます。
親知らずQ&A
A:生えてきていない(埋まっている)親しらずでも周りに汚れや細菌がたまりやすいことが多いです。レントゲンやCT撮影でしっかり評価することが大切です。特に生えてきていない場合にはレントゲンだけでの評価では不十分な場合があります。
A:年齢とともに、親知らず周囲の骨が固くなったり、親知らずの根が太くなったりすることで、同じ歯でも、10代→20代→30代と難易度が高くなります。もし抜くのであればできるだけ若い頃に抜歯した方が、患者様ご自身の身体的負担は少ない傾向があります。16歳頃から保険適応での親しらずの抜歯が可能になります。
A:親知らずに対する処置は、歯科医師の経験や技術の差により患者様の負担が大きく変わります。どの歯科医院でも抜歯が可能なわけではありませんので、相談の段階から抜歯も行える歯科医院で相談された方が患者様の経済的・時間的負担も軽減されるかと思います。
A:もちろん可能です。CT撮影は保険診療で3000~4000円くらいの患者様負担になります(3割負担の場合)。
A:CT装置の機能によりますが、歯科医院に導入されていることが多い標準的なCTでは、上下左右の親知らずが一度で撮影できないことが多いです。その場合、撮影が2回以上かかる場合があります。
当院のCTは広範囲の撮影が可能ですので、ほとんどの患者様が、一度の撮影で上下左右の親知らずの評価が可能です。
A:もちろん大丈夫です。どのような場合でもご相談のみでご受診いただいて問題ございませんので、お気軽にご相談ください。
A:もちろん親知らず抜歯のみ当院を選択頂いても大丈夫です。その場合の紹介状の有無はどちらでも大丈夫です。紹介状の有無で、抜歯の費用が大きく変わることもございません。
A:すごく簡単にお伝えすると
①レントゲンのみで診断→2次元画像→奥行きや親知らずの正確な位置、周囲の血管などの構造が分からない
②CT撮影での診断→3次元画像→奥行きや親知らず正確な位置、周囲の血管などの構造が分かりやすい
となります。レントゲン撮影だけで抜歯可能な場合もありますが、CTを撮影した方が診断が正確です。